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ペコ丸の古典芸能よもやま話 | 滋賀県立文化産業交流会館

「ペコ丸の古典芸能よもやま話」をご覧いただき、ありがとうございます。
今年の「長栄座 夏のフェスティバル」のメイン企画の「長栄座伝承会 むすひ」の第3部「響鳴~日本三大弁財天と宇賀神将十五王子~」では、日本三大弁財天を材に採り、3年かけて公演を作る予定です。1年目は江ノ島、2年目は厳島、3年目のトリは滋賀県の竹生島の弁財天を取り上げます。ゴールの竹生島を目指す3年の間に、読者の皆様にも弁財天に親しんでいただきたく、「ペコ丸の古典芸能よもやま話」では、弁財天にまつわる紀行文や弁財天を扱った古典芸能の演目をご紹介していきます。

弁財天① 弁財天とは

こんにちは。ペコ丸です。長栄座が、また面白そうな公演をするときいて、僕も顔を出しました。平家物語のときは色々な場所を旅して楽しかったので、今回はどんな公演だろうとワクワクしていたら、「日本三大弁財天」を取り上げると知りました。

弁財天といえば、七福神の紅一点で知っている人も多いと思います。僕もそうです。また、楽器を持っているイメージがあったので、音楽上達の神様だと思っていました。

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弁財天② 江島縁起と弁財天

こんにちは。ペコ丸です。
「長栄座伝承会 むすひ」の第3部は、「相模江ノ島妙音弁財天(さがみえのしまみょうおんべんざいてん)と十五王子」をテーマした新作です。僕は、まだ江ノ島には行ったことがありません。そこで今回は、僕なりに本などを調べながら、まだ見ぬ妙音弁財天に思いをはせ、記事を書いてみたいと思います。

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弁財天③ 八臂弁財天について

お久しぶりです。ペコ丸です。今回は、七福神としての天女像の他にも、様々な姿の弁財天像があることについて書いてみたいと思います。
なお、厳密には時代やお姿によって「弁才天」と「弁財天」の表記を使い分けるべきですが、このコラムでは「弁財天」の表記で統一しています。

インドで誕生した仏教が、朝鮮から日本に入ってきたのは、先のコラムでも伝えた通り、欽明天皇(在位は6世紀半ば頃)の時代でした。古墳時代にあたります。但し、一般に広まるのは、もう少し後の奈良時代になります。

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弁財天④ 厳島の弁財天

こんにちは。ペコ丸です。毎年、秋から冬にかけてお腹を壊してしまう僕ですが、2021年度はコラムの取材を兼ねてお寺巡りをしたご利益か、全く病院に行かずに過ごすことができました。

さて、2022年度は「長栄座伝承会 むすひ」の2年目が開催されます。ここで取り上げられる弁財天は、厳島の弁財天ということで、さっそく広島県廿日市市はつかいちし宮島町にある厳島に行ってきました。

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弁財天⑤ 十五王子

こんにちはペコ丸です。令和4年の長栄座伝承会「むすひ」のチラシができましたね。
さて、これまで弁財天について色々調べてみましたが、十五王子については手をつけていませんでした。そこで、今回は十五王子について簡単に紹介したいと思います。

弁財天は、その信仰が広まっていく過程で、偽経ぎきょうがいくつも製作され流布されることで、さらに様々な民間信仰へと形を変えて広がっていきました。偽経とは、サンクスリット語の経典から翻訳された真経に対し、中国・日本などにおいて俗信や正統仏教とは別の思想を取り入れて作られた派生的な経典を指します。

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お勧め漫画 箏編

こんにちは。ペコ丸です。
今回は、少し弁財天から離れて、日本音楽や伝統芸能にまつわる漫画の紹介をしてみたいと思います。
もともと僕は、大の漫画好きで、伝統芸能をテーマにした漫画もよく読んでいます。
その中から是非、お勧めしたい漫画がいくつかあります。今回は箏をテーマにした漫画です。

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弁財天⑥ 江ノ島詣

こんにちは。ペコ丸です。
「長栄座伝承会 むすひ」では、1年目江ノ島、2年目厳島、3年目竹生島と、日本三大弁財天を1年毎に取り上げ、今年は3年目の集大成の年です。
ここで、ちょっと1年目の「江ノ島」のおさらいをしてみましょう。
ついに新幹線に乗り、江ノ島に行ってきました。念願の江ノ島詣です。
江ノ島詣を題材にした浮世絵は多くありますが、参拝客として女性が多く描かれています。江戸からの関所がなかったことと、女人禁制が多かった時代でも江ノ島は女性が参拝できたことが要因のようです。景色もよく、海の幸が堪能でき、江戸から行きやすく、「参拝する」という理由をつけて堂々と家を空けることができるのですから、そりゃ人気が出ますよね。

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弁財天⑦ 江ノ島詣②

こんにちは。ペコ丸です。
さて、江ノ島の旅を続けていきたいと思います。
今日は、いよいよ妙音弁財天のおられる江島神社の奉安殿(ほうあんでん)へ行ってみたいと思います。
江島神社には辺津宮(へんつみや)中津宮(なかつみや)奥津宮(おくつみや)と3つの宮があり、奉安殿は一番初めの辺津宮にあります。ここには寛政8年(1796)とその翌年に奉納された2基の大きな石灯籠があり、奉納者として江戸小道具屋と刻まれています。芸能関係の人たちが、多く訪れていたのが伝わります。

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弁財天⑧ 江ノ島詣③

こんにちは。ペコ丸です。
長栄座伝承会(ちょうえいざでんしょうえ) むすひ~東西を結び、(とき)を結び、乾坤(あめつち)を結ぶ~」の完結編が近づいてきました。僕も、この3年をかけて三大弁財天である江ノ島の弁財天、厳島の弁財天をお参りし、今回とうとう最後の竹生島までやってきました。

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過去のコラム

プロフィール

平山聡子
奈良教育大学大学院 音楽研究専攻課程修了
大学院修了後、大阪の公立幼稚園の教諭を経て、京都芸術大学勤務。舞台活動も行っており、若手邦楽家や能楽師・狂言師らと共に、伝統芸能の可能性を探る活動を行ってきた「京都創生座」では、脚本を担当。初音ミクとのコラボや、ロシア公演を行うなど積極的に活動を展開してきた。
現在はライフワークとして子ども向けミュージカルを創作し、歌い手として、小学校などで公演を行っている。

ペコ丸
旅と古典芸能が大好きな、チワワの男の子。

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